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2024.10.09
家づくりコラム
新築で光熱費がぐっと減る!断熱性能の高い家づくりのコツ
最終更新日:2024.10.20
断熱性能の重要性と新築住宅での光熱費削減のメリット
家計の固定出費の中でも毎月大きな割合を占める「光熱費」。この光熱費を削減する鍵を握るのが「断熱性能」です。断熱性能の高い住宅は外気の影響を受けにくいため冷暖房がよく効くうえ、より少ない電力で冬場は暖かさを保ち、夏場は涼しさを維持することができます。
その結果、冷房や暖房の使用割合が減り、電気代を大幅に抑えることが可能になります。特に、新築では最新の技術や素材を取り入れることができるため、築年数が経過した家より効果的な断熱対策を実現できます。つまり断熱性能に優れた住宅を建てることで、家計への負担が減り、快適な生活を長く続けることができるのです。
しかし、一口に「断熱性能を高める」と言っても、多くのことをクリアしないと本当に光熱費を抑えられる住宅にはなりません。ここでは断熱性能を高めて光熱費を抑えるために必ずチェックしておくべきポイントを5つお伝えします。断熱性能の指標としてはUA値を指標とすることが多いですが、光熱費削減や住まい心地を考慮すると単純に数値だけでは判断できないポイントも含まれます。下記にチェックしておきたい5つのポイントをご紹介しますので、UA値にばかり目がいかないようにしましょう。
1:施工精度
2:断熱材の種類
3:基礎断熱工法の種類
4:遮熱性能
5:気密性能
『DAITOKU』の断熱性能へのこだわり
当社では、断熱性能を高めて長期的に光熱費を抑えるにため、さまざまな工夫を取り入れています。結論は断熱材の選定と施工技術を高めた施工にすることに尽きますが、全体の流れの中で外せない5つのポイントと当社の施策についてご紹介します。
1つ目:設計通りの数値を出す施工精度
断熱性能の指標であるUA値は建物設計時の計算で算出されますが、その数値の通りに現場が施工できて性能が発揮されるかどうかは別の問題です。言い換えると、性能の良い建物の設計があり、品質の良い施工があって初めて家の性能が確保されるのです。一般的によく使用される断熱材であるグラスウールは費用対効果が安く、性能に対するコストパフォーマンスが良いものの、施工が難しいというデメリットがあります。そのため熟練した職人による施工と厳格な現場管理が必須となります。
その点当社が採用している「吹付け断熱」は、専任の技術者が液体を吹き付けるとムースのように膨らむ断熱材で、吹き付けた瞬間から隙間を埋めるように膨らみます。そうすることで隙間なく施工が完了するため、技術の差などによる施工のムラが出にくくなっています。
2つ目:長期的な性能を確保する断熱材
断熱性能は必ずしも新築時の状態がずっと維持されるわけではありません。施工当初の施工精度や断熱材の形状によって10年後、20年後と断熱材の状況が劣化していくことはよくあります。
こちらの写真は一般的な断熱材であるグラスウールが施工された住宅で、当社がリフォームを実施した際に壁を解体した写真です。当社が新築した住宅ではないため、施工当初の様子はわかり兼ねますが、この写真の状態ではグラスウールが重みで下にずり下がって壁の中が隙間だらけになっている状態が確認できます。
こうなってしまうと壁の中は隙間だらけなので断熱性能は著しく劣化してしまう上、壁の中で結露現象が発生して水分が発生してしまいます。そうすると壁の中の見えないところでカビが生え、構造が腐食するなど家の劣化が進んでしまいます。
その点当社が採用している「吹付け断熱」は、断熱材自体が非常に軽く、吹き付けた断熱材がしっかりと壁や屋根の下地に密着します。そのため長期的にも断熱性能を維持しやすく、長期的に家の断熱性能を維持し続けやすい断熱構造となります。
3つ目:冬場の1階床表面温度を上げる基礎断熱工法
実は床下の断熱工法の違いによって、1階の床表面温度は大きく変わってきます。一般的によく採用されている「床下断熱工法」は通気性こそ良いものの、風の強い冬場でも冷たい風が断熱材のすぐ下を通過し続けます。その時室内はエアコン等で暖房している状態だとすると、設定温度が25℃の場合でも暖かい空気が室内の天井付近に滞留し、足元は外気を通じて冷やされ続けることになってしまいます。そのため、頭上は暖かく足元温度が10℃程度で冷たくなり、快適性の低い家になりやすくなってしまいます。
その点当社が採用している「基礎内断熱工法」では、基礎の内部に断熱材を施工します。そうすることで室内と床下が近い温度差となり、冬場に外部からの冷気を防ぐことで足元の暖かさをキープします。
ここで、「暖かい空気は下に行かないでしょ?!」と思われるかもしれませんが、ここで利用しているのは実は地熱になります。地熱とは地面の温度ですが、地面はカエルや熊も冬眠するように外気にさらされるところよりも1年を通じて温度が16℃程度で安定しています。地面が凍結しないという前提条件が必要ですが、鍾乳洞をイメージして頂くと夏涼しくて冬寒くないというイメージが沸くかと思います。
その結果、一年を通じて16℃程度で安定している地熱、基礎の内部は断熱材で区画されていて一年を通じて16~18℃程度で安定し、更に隣接する1階の床表面温度は18℃~20度程度で安定することになります。つまり、「床下断熱工法」と比べて「基礎内断熱工法」では1階の床の表面温度が全く別物になるため、体感温度が高くなり暖房も弱運転で済むことになります。暖房のパワーが少なく済めばその分光熱費も安くなるのです。
4つ目: 夏場の暑さを室内へ入れにくくする遮熱性能
見落としがちですが、断熱性能とは別で遮熱性能という指標があります。遮熱とは熱の進入を防ぐ機能で、防災用のアルミブランケットなどがまさに遮熱性能を利用したグッズになっています。逆にダウンジャケットは断熱性能を利用したグッズです。この遮熱性能が高ければ、近年のような強烈な暑さを家の内部に入れにくくなり、夏場の冷房負荷を下げることができます。
その点当社では「遮熱透湿防水紙」という壁内部の防水下地材を使用し、夏場の外気の熱を遮りながら、室内温度を安定させています。結果、室内の温度上昇をより少なく抑えられるため夏場の冷房も弱運転で済むことになります。冷房のパワーが少なく済めばその分光熱費も安くなるのです。
5つ目: 熱を逃げにくくして冷暖房の効き目を高める気密性能
高い断熱性能を実感して光熱費を下げ、より快適性を感じていただくためには気密性能も考慮する必要があります。気密性能とは住宅の隙間の割合を数値化した指標で、数値が小さければ小さいほど隙間が小さく性能の高い住宅となります。気密性能を高めた住宅は冷暖房で室温をコントロールしやすく、結果光熱費を下げることができます。逆に言うと、断熱性能が高いばかりで気密性能が悪い住宅は熱のロスが大きく、冷暖房燃費の悪い家になってしまうのです。
その点当社では、断熱性能だけでなく気密性能にもこだわっています。断熱性能の指標であるUA値0.46以下という基準に加え、気密性能の指標であるC値0.5以下という厳しい基準を標準基準として設定することで、熱が外へ逃げにくくエネルギー効率の高い家づくりを実現しています。気密性を高めることで、冷暖房の効率がさらに向上し、年間を通じて快適な室温を保てるため、光熱費をさらに削減することができます。当社では全棟で気密測定を行い、実際に家の性能を数値で確認していただくことでお客様にもご安心いただいています。
品質保証のためのマニュアルと第3者機関検査
断熱性能の高い家づくりには、確かな施工が欠かせません。施工精度のポイントの項目でも記載したように、性能の良い建物の設計と品質の良い施工があってこそ家の性能が確保されることとなります。
当社では、品質をしっかりと確保した住宅を施工するために、自社施工マニュアルに沿った施工を実施しています。それに加えて、上記でご紹介した5つの重要ポイントについて熟知したベテランの職人が丁寧に携わっています。
また、自社による施工チェック体制だけでなく、工事中の内容を第三者機関による346項目の厳しいチェックで確認するチェック体制を作っています。これにより、施工ミスがないかを自社スタッフ以外の目でも徹底的に確認し、お客様に高品質な住宅を提供するようにしています。また、こちらの内容については写真撮影とともに施工報告書を作成して提出していますので、住宅を維持されるうえでも住まいの状況確認として役立てて頂けるようになっています。
断熱性能の家で得られる生活のメリット
断熱性能の高い家で暮らすことで、季節を問わず室内が快適な温度で保たれるため、暮らしの快適さも大幅にアップ。特に、冬場の冷えや夏場の暑さがぐっと和らぐため、健康面でのプラスの影響も期待できます。また、光熱費の削減は、生涯コストで考えると家計に大きなメリットをもたらします。
多くのお客様から「エアコン一台で家中快適に暮らせている」「アパートに住んでいた時よりも光熱費が上がると思っていたのに逆に安くなった」などの嬉しいお声をいただいています。快適さと経済的なメリットが同時に得られるのが、高断熱住宅の大きな魅力です。
まとめ
新築での家づくりにおいて、断熱性能の高さは、快適な生活と光熱費の削減に直結します。当社では、吹付け断熱や基礎断熱工法、遮熱機能や気密測定など、さまざまな技術を駆使して高い断熱性と気密性を実現しています。もし、断熱性の高い省エネルギー住宅に興味がありましたら、ぜひ毎日開催している『無料個別相談会』にご参加ください。家を建てるときのイニシャルコストだけでなく、光熱費なども含む生涯コストを考えた高性能住宅のお話を分かりやすくご説明しています。
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