制震ダンパーは意味ない?効果や耐用年数についても解説 – 大得工務店(DAITOKU)|浜松市・磐田市の新築注文住宅

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2023.10.23

家づくりコラム

制震ダンパーは意味ない?効果や耐用年数についても解説

目次

    制震ダンパーは意味ない?

    地震という自然現象は、予測が難しく、突然の出来事であるため、その対策は怠ることができません。私たちが暮らす静岡県も地震が頻繁に発生する地域であり、安全に過ごすことができる住まいを確保することが何よりも重要です。そこで登場するのが制震ダンパー。この装置は、家そのものが揺れるエネルギーを吸収し、ダメージを最小限に抑えます。

    しかし、中には「制震ダンパーって結局揺れるんでしょ?意味ないよね?」と誤解されている方もいらっしゃいます。

    今回はそんな制震ダンパーへの誤解を解くために、なぜ制震ダンパーは意味がないと思われがちなのか、というところから、制震ダンパーの効果とメリット・デメリットまでを説明していきます。

    「制震ダンパーは意味ない」と誤解される理由

    制震ダンパーについて「意味がない」と誤解される背景にはいくつかの理由があります。その中でも特に多いのは、高い初期費用とその「見えなさ」です。制震ダンパーの導入には40~50万円程度の費用がかかることが多く、この金額は決して小さくありません。しかし、この装置は家の構造内に組み込まれるため、地震が起きない限り、制震ダンパーがどれだけ有用かを実感する機会はほとんどありません。そのため、多くの人は費用対効果を疑い、他のインテリアや設備に予算を回してしまいがちです。

    さらに、制震ダンパーの必要性について誤情報を提供する営業も少なくありません。一部の営業は耐震性が高い建物であれば、制震ダンパーは不要だと誤ってアドバイスすることがあります。しかし、耐震と制震は異なる概念であり、耐震性が高いからといって制震ダンパーが不要になるわけではありません。耐震性は建物が倒れないようにすることを目的としていますが、制震ダンパーは建物へのダメージを最小限に抑えるためのものです。

    このように、高額な費用とその「見えなさ」、さらには誤情報によって、制震ダンパーの真の価値は多くの人に理解されていないのが現状です。しかし、制震ダンパーは地震発生時にその価値を発揮し、物的、人的ダメージを大きく軽減させる効果があります。それだけでなく、建物の寿命を延ばし、将来発生するかもしれない修繕費用を削減する長期的なメリットもあります。

    これらを考えると、制震ダンパーは決して「意味がない」というわけではなく、設置する価値は非常に高いと言えるでしょう。

    制震ダンパーの構造

    参考:ダイナコンティのしくみ 株式会社オーディーエム

    制震ダンパーの働きについて、多くの方は興味を持つものの、その具体的な仕組みまで理解している方は少ないかもしれません。制震ダンパーは、地震の際に家が受けるエネルギーを反発力で押し戻す高度な装置です。具体的には、油圧やゴム、繊維などの素材を使い、外からの揺れや振動を吸収し、そのエネルギーを分散させます。

    このようにしてダメージを軽減する制震ダンパーは、特に静岡県のように地震が多発する地域で非常に心強い装置です。地震は予測が難しく、また、一度の地震が引き金となって複数回の余震や関連する地震が発生することもあります。制震ダンパーがしっかりと機能していれば、地震が連続して起こっても家や家具、そして何より家族が受けるダメージを最小限に抑えることができます。

    制震ダンパーのもう一つの大きなメリットは、建物自体の寿命を延ばす点です。一度の大きな地震で建物が受けるダメージが蓄積されると、その後の修繕費用も増えてしまいます。しかし、制震ダンパーによってダメージを最小限に抑えることができれば、建物の耐用年数をのばすことができ、長期的な視点で見てもその価値は計り知れません。

    制震ダンパーの種類

    制震ダンパーは多くの種類が存在しますが、その中でも特に3つの主要なタイプが注目されています。

    1. ゴムで吸収するタイプ、2. バネで吸収するタイプ、3. オイルで吸収するタイプ

    それぞれのダンパーは独自のメリットとデメリットを持っており、どれが最適かは建物の構造や用途、そして何より地震の特性によって変わります。

    1. ゴムで吸収するタイプは、ゴムの弾性を利用して揺れを吸収します。初期費用が比較的低く、メンテナンスも容易ですが、大きな揺れには限界がある場合も。
    2. バネで吸収するタイプは、バネの反発力を使ってエネルギーを分散させます。小規模な揺れに非常に効果的ですが、バネ自体が劣化しやすいというデメリットがあります。
    3. オイルで吸収するタイプは、油圧によって揺れをコントロールします。私たちDAITOKUは、このオイルタイプ(ダイナコンティ)を採用しています。オイルタイプのダンパーは粘り気が強く、一度の揺れだけでなく、続発する地震に対しても高い効果を発揮します。粘性が高いため、推し戻す力が非常に強く、建物と家具、さらには住む人へのダメージも大幅に軽減することができます。一方デメリットとしては、他のダンパーと比べてサイズが小さいため、建物全体に効果をもたらすには一定数の導入が必要な点が挙げられます。建物の具体的な状態によって、必要な本数とそれに伴う総費用は変わるので、その点には注意が必要です。

    参考:ダイナコンティのしくみ 株式会社オーディーエム

    これらの情報をふまえ、最適な制震ダンパーを選ぶことで、安全と快適性を高める住まいを実現できるでしょう。地震対策は後回しにしてはいけない大切なテーマです。ぜひ、適切な制震ダンパーを選び、安心して暮らせる空間を作ってください。

    制震ダンパーは何年持つ?

    制震ダンパーの寿命は種類やメーカーによりさまざまですが、DAITOKUが標準仕様として採用しているダイナコンティの制震ダンパーの寿命は非常に長く、メーカーのテストでは実用上50年間持つことが確認されています。

    参考:ダイナコンティとは 株式会社オーディーエム

    耐震、免震、制震:それぞれの違いとメリット・デメリット

    制震ダンパーを設置することだけが地震対策ではありません。地震対策としてよく聞く「耐震」、「免震」、「制震」。これらは一見似ているようでいて、実はそれぞれ異なる機能とメリット・デメリットを持っています。一般的には、耐震が基本となり、その上で制震や免震が加わる形になります。

    耐震:構造自体を強くする

    まず、耐震とは建物の構造自体を強化することで、地震に対して「耐える」力を高める手法です。耐震性が高い建物は、地震の際にも崩れにくく、安全性が向上します。ただし、一度受けたダメージは回復しないため、地震後の修復が必要になる場合があります。

    免震:揺れを逃がす

    次に、免震とは地震の揺れそのものを逃がすためのシステムです。一般的には、建物と地盤の間に特殊な装置を挟むことで、地震のエネルギーを逃がします。これにより、建物自体のダメージは最小限に抑えられますが、装置自体の費用が高いというデメリットがあります。

    制震:揺れを「コントロール」する

    最後に、制震とは「揺れをコントロールする」ための技術です。今回のテーマである制震ダンパーなどの装置を用いて、地震のエネルギーを吸収し、振動を抑制します。これにより、建物とその中の人々、財産に与えるダメージを大きく減らすことができます。ただし、制震装置によっては耐久性や寿命に限りがあるものもあるため、メンテナンス性なども考える必要があります。

    耐震、免震、制震は、それぞれに特有のメリットとデメリットがありますが、最も効果的な地震対策をするためには、これらを組み合わせて使用することが理想的です。お住まいの地域の地震リスクや、家族構成、予算などに応じて、最適な対策を選びましょう。ぜひ、専門の建築家や地震対策のプロフェッショナルと相談して、安心・安全な住まい作りをしてください。

    制震ダンパーの初期費用とメンテナンスコスト

    制震ダンパーの初期費用

    制震ダンパーにかかる費用は、その重要性に比べてしばしば誤解されがちです。初期費用としては一般的に50~100万円程度が必要とされますが、我々DAITOKUでは、これを標準装備としており、そのコストは新築本体価格に含んでいます。このような初期投資は、地震発生時に家族や財産を守るための非常に価値のあるコストと言えるでしょう。

    制震ダンパーのメンテナンス

    さらに、制震ダンパーのメンテナンスについても種類により異なりますが、DAITOKU標準のダイナコンティの制震ダンパーは非常に高い耐久性を持っています。メーカーのテストによれば、最低でも50年間はメンテナンスフリーで使用できるとされています。メンテナンスフリーであるという点は、ランニングコストを抑える上でも非常に有利です。一度設置すれば、何十年にもわたって安心と安全を提供してくれるわけですから、長期的に見れば非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

    まとめ

    しっかりとした耐震で安心な暮らしを

    家を建てる際には、多くの人がその場所で一生を過ごすことを前提にしています。そう考えると、一生のうちに何回かは必ず起こるであろう地震にどれだけ備えられるかが、非常に重要な問題となります。

    また「見えないところにかかるお金」と考えがちな制震ダンパーや耐震対策ですが、これは実は一生の安心と直接つながる重要な投資です。地震が起こった際に家自体が大きなダメージを受けると、その後の生活にも多大な影響を及ぼします。そのようなリスクを最小限に抑えるためには、耐震性に優れた家を選ぶことが賢明です。

    DAITOKUの耐震への取り組み

    DAITOKUでは、皆さまに安心と安全を提供するために、耐震への取り組みを徹底しています。特に、私たちは地震に強い住まいを作るために高い耐震性能を確保しており、全棟で構造計算を実施し、国が定める最高基準の耐震等級3を標準仕様としています。加えて、制震ダンパーも標準装備としています。設置費用もすべて本体価格に含んでいるため、初期投資の負担を軽減することができます。

    さらに、私たちはお客様一人一人のニーズに合わせた住まいづくりをサポートするため、一級建築士による無料相談会を定期的に開催しています。耐震性だけでなく、設計や間取り、資金計画に至るまで、多角的な観点からアドバイスを提供する場となっています。

    無料相談会の詳細は、以下から確認できますので、何か疑問や不安があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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