Blog ブログ
2024.02.03
家づくりコラム
住んでからの安心を:あなたの家のための保険・保証ガイド
最終更新日:2024.10.20
はじめに:新築住宅の保険・保証が重要な理由
新築住宅を手に入れることは、多くの方にとって一生に一度の大きな決断です。この大切なステップを踏み出す際、心の底からの安心感を得るためには、新築住宅への「保証」が非常に重要な役割を果たします。保証があることで、万が一の時にも安心して生活を送ることができるからです。
新築住宅の保証には、住宅の品質や安全性を保障するものから、将来的なメンテナンスのサポートまで、さまざまな種類があります。これらの保証は、新しい家族の生活を守るための大切な盾となります。保証がしっかりしていることで住宅購入後の不安が減り、すっと安心して住み続けることができます。
この記事では、新築住宅の保証の種類とその内容、保証を最大限に活用するためのヒントに加えて、みなさんからよくある質問も取り上げながら詳しくご紹介します。新築住宅をお考えの方はもちろん、すでに新築住宅をお持ちの方にも役立つ情報になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
保険・保証の種類とその内容
新築住宅には、さまざまな保証が付いています。これらの保証は、住宅の品質と安全性を確保し、長期間安心して住み続けるためにとても重要です。工事中の主な保証には建設工事保険、完成保証が、入居後の主な保証には、瑕疵(かし)保証、地盤保証、設備保証、生産物賠償責任保険、シロアリ保証があります。
【工事中】
1 建設工事保険
新築建物の工事中に発生する事故や損害に備える保険が建設工事保険です。工事中に労働者や周囲への損害、火災や自然災害、工事機械の故障などに対応し、工事現場での予期せぬリスクに備え、関係者全体の安全を確保します。
2 完成保証
完成保証は、新築住宅が計画通りに完了することを保証するものです。これは、万が一建築途中に住宅会社が倒産した場合でも、支払い済みの工事費、後を引き継ぐ建築会社への追加工事費の一部を保証し、建設の完了から、住宅の引き渡しまでをサポートします。建設中のリスクを軽減できるので安心して家づくりが進められます。しかし、住宅会社が倒産した場合、戻ってくるのは全額ではなく一部の金額になるため、この保証を使わなくても良いと判断できる会社をしっかりと選ぶことが重要です。
【入居後】
1 瑕疵(かし)保証
新築の瑕疵保証は、建物が完成してから一定期間内に発生した構造的な問題や建築上の隠れた欠陥(瑕疵)・不具合に対する補修責任を保証する制度です。主に構造の傾きや雨漏りなどの建物に対する重大な欠陥が該当します。加入期間内に問題が発生すれば、建築業者が無償で修理・対応します。新築住宅は引き渡しから一定期間(通常は10年間)住宅の瑕疵に対して保証されます。
なお、瑕疵(かし)保証への加入は住宅品質確保法に基づき建築業者の義務となっており、すべての建物は10年間の瑕疵保証に加入しています。ただ、新築時にこの保証期間を延ばすことができる独自の対応ができる業者もいます。
2 地盤保証
地盤保証は、住宅が建てられる土地の地盤が安定していることを保証するものです。地盤が不安定だと、建物に亀裂が入ったり、建物が地盤ごと沈下したりするリスクがあります。この保証は、住宅の安全性と耐久性を確保するために重要です。
なお、建築前の地盤調査と地盤保証への加入は建築業者の義務となっており、すべての建物は10年間の地盤保証に加入しています。ただ、新築時にこの保証期間を延ばすことができる独自の対応ができる業者もいます。
3 設備保証
設備保証は、新築住宅の設備に関連する保証です。これには、水回りの設備や電気設備、暖房・冷房システムなどが含まれます。設備保証は、これら住宅設備が問題なく使用でき、故障や不具合が発生した場合に修理や交換などでカバーすることを保証します。
設備類はメーカー製造のものであることがほとんどであるため、引き渡し時からメーカー保証にて1~2年が基本的な保証期間となります。家電と同じ保証内容と思っていただければイメージしやすいと思います。ただ、新築時にこの保証期間を延ばすことができる独自の対応ができる業者もいます。
4 生産物賠償責任保険
建物引渡し後に、施工ミスや不具合によって保険期間中に人身事故や物損事故が生じた場合に対応してもらえる保険です。階段手すりの取り付け不良によりケガをしてしまった、電気工事の配線不備によりショートして火災が発生した、などが対象になります。
この保証は建築業者の任意で加入するものになるため、必要な場合は建築業者を決める前に確認しておく必要があります。
5 シロアリ保証
シロアリ保証とは、建物がシロアリによる被害を受けた場合に補償するものです。例えば、防蟻処理が施された新築住宅において、保証期間内にシロアリ被害が発生した場合、施工業者が被害箇所を確認し、必要に応じて駆除や修繕を行います。これにより、お客様は追加の費用をかけずに対処することができます。シロアリの被害修理は思わぬ高額な工事になることも多いため、シロアリの活動が活発な静岡県では加入必須な保証です。なお、保証期間終了後はシロアリ被害に備えて薬剤散布などの予防措置を定期的に講じる必要があります。
この保証は建築業者の任意で加入するものになるため、必要な場合は建築業者を決める前に確認しておく必要があります。
これらの保証や保険は、家づくりを進めるお客様にとって大切な安心材料となり、住宅の品質と安全性を確保するために必要不可欠です。それぞれが住宅の異なるリスクをカバーし、総合的な安心を提供しています。このように、新築住宅の保険や保証は、住宅の品質を保ち、ずっと安心して暮らし続けるために非常に重要です。次の段落では、これらの保証を最大限に活用するためのヒントをご紹介します。
保証を最大限に活用するためのヒント
新築住宅の保証を最大限に活用するためには、いくつかの重要なポイントがあります。まず、保証の内容を正しく理解し、どのような状況が保証の対象となるのかを把握することが大切です。保証の詳細は契約書に記載されていますので、契約時にはしっかりと内容を確認しましょう。
保証を活用するためには、契約情報や保証書を大切に保管し、必要な時にすぐに取り出せるようにしておくことが重要です。万が一の際には、これらの書類が迅速な対応を可能にします。
保証を活用するためには、家づくりとそれに関連する保証を自分自身でしっかりと把握し、管理することが求められます。しかし、管理が難しい場合は、保証体制やアフターケア(メンテナンス)の体制が整っている会社を選ぶことをお勧めします。質問した保証内容について的確に回答してくれる住宅業者を選ぶことがベストです。
また保証だけでなく、アフターケア(メンテナンス)体制の充実も重要です。保証期間が延長されると、その分メンテナンスの機会も増えますので、長期的な安心を得るためにも、これらのサービスを上手に利用しましょう。 新築住宅の保証は、住宅の品質を守り、安心して生活を送るための大切なサポートです。これらのヒントを活用して、保証を最大限に生かし、快適な住まい生活を実現してください。次の段落では、保証に関するよくある質問とその回答をご紹介します。
保証に関するよくある質問と回答
築住宅の保証に関する「よくある質問について」、それぞれの質問と回答を以下にまとめてご紹介します。
新築住宅の保証に関する「よくある質問について」、それぞれの質問と回答を以下にまとめてご紹介します。
Q1: 新築住宅の保証期間はどのくらいですか?
A1: 日本では建築物においては瑕疵担保責任が定められており、建物の主要な構造部分については一般的に10年間とされています。この期間は、主に構造的な欠陥や建築上の瑕疵に対する保証がカバーされています。
Q2: 保証の対象となるのはどのような状況ですか?
A2: 瑕疵保証の対象は、新築住宅の構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分など、主に構造的な欠陥や建築上の瑕疵に関連するものです。具体的な保証内容は契約書に記載されています。
Q3: 保証を延長することは可能ですか?
A3: 保証の延長は、住宅会社によって異なります。一部の住宅会社では保証の延長オプションを提供していますので、詳細は住宅会社に直接お問い合わせください。
Q4: 保証を利用する際に必要な書類は何ですか?
A4: 保証を利用する際には、契約書や保証書などの書類が必要になります。これらの書類は、保証の適用を受けるために必要な証拠となります。これらの質問と回答を参考にして、新築住宅の保証に関する理解を深め、安心して家づくりを進めていただければ幸いです。
まとめ
この記事では、新築住宅の保証や保険がなぜ重要なのか、その種類と内容、保証を最大限に活用するためのヒント、そしてよくある質問についてご紹介しました。新築住宅の保証は、家族の安心と快適な生活を守るための大切な要素です。保証の内容をしっかり理解し、適切に活用することで、新しい住まいでの生活をより安心して楽しむことができます。
後半の記事では、各保証が具体的にどのような状況や損害をカバーするのかを説明しながら、私たちDAITOKUの保証内容についてご紹介していきます。ぜひご覧ください。