ベタ基礎のメリット・デメリット/基礎とは何かから布基礎との違いまで解説 – 大得工務店(DAITOKU)|浜松市・磐田市の新築注文住宅

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2023.10.23

家づくりコラム

ベタ基礎のメリット・デメリット/基礎とは何かから布基礎との違いまで解説

最終更新日:2024.10.20

目次

    「基礎」とは?

    建築において、「基礎」は文字通り基本となる部分です。しっかりとした基礎があって初めて、その上に安全で快適な住まいを築くことができます。基礎が不安定だと、地震や水害による被害や、老朽化により建物が傾いたり、ひび割れが発生したりするリスクが高まります。家づくりの初期段階でしっかりとした基礎を築くことは、後々のトラブルを防ぎ、安心して暮らすための第一歩と言えるでしょう。

    基礎の重要性

    日本は地震が多い国であり、その影響を最小限に抑えるためにも、しっかりとした基礎工事が大切です。建物の強度は、各部分のバランスが整って初めて確保されます。一箇所が弱いと、その部分から全体が崩れる危険性が高まります。言い換えれば、基礎が不十分だと、どれだけ建物自体が優れた構造であっても、その全てが水の泡となってしまいます。

    基礎の種類とそれぞれの特徴

    基礎には種類があります。

    1. ベタ基礎:土地全体にコンクリートを流し込んで作る基礎。地盤への負担が均一になるため、耐久性が確保されるが費用は布基礎と比較して割高。
    2. 布基礎:壁の下や特定の箇所に基礎を配置するタイプ。費用効率が良く、作業期間も短縮できる。

    各基礎にはそれぞれメリットとデメリットがありますが、重要なのはその土地の地盤条件や建物の構造、用途に合った基礎を選ぶことが大切です。

    ベタ基礎とは?メリット・デメリット

    ベタ基礎とは

    ベタ基礎とは、その名の通り「ベタ」すなわち一枚板のような基礎です。建物全体の重量を広い面積で地盤に分散することで、地盤への負担を均一化します。この特性が、ベタ基礎の様々なメリットとデメリットを生んでいます。

    ベタ基礎のメリット

    1. 優れた耐震性: 地盤への負担が均等に分散されるため、地震の揺れに強い安定性を発揮します。これは、地震大国日本においては非常に重要な要素です。
    2. シロアリ被害の予防: ベタ基礎は地面と一体化しているため、シロアリが侵入する隙間が少なく、被害を大幅に減らすことができます。

    ベタ基礎のデメリット

    1. 寒冷地には向かない: 地面と直接接触しているため、地盤が凍結する寒冷地では凍結した地盤から冷気が侵入しやすく、断熱性に問題が出る場合があります。
    2. コストが割高: 鉄筋やコンクリートを多く使うため、材料費が多くかかることや、残土の処理費用、工期が長くなるため人件費などもかかり、全体的な費用が高くなる可能性があります。

    ベタ基礎は、その構造上の特性から多くのメリットがありますが、一方でデメリットも無視できない点があります。特に、寒冷地での使用や予算に制限がある場合は、他の基礎方法と比較して慎重に選ぶ必要があります。
    しかし、耐震性を高めたい、シロアリ被害を最小限に抑えたいという方には、ベタ基礎は非常に優れた選択肢と言えるでしょう。耐震性やシロアリ対策が優先される地域、状況においては、多少のコスト増でもその価値は十分にあります。
    以上のように、ベタ基礎はその特性から多くのメリット・デメリットがありますが、それぞれのライフスタイルや地域、予算に応じて最適な選択をすることが重要です。

    布基礎とは?メリット・デメリット

    布基礎とは

    布基礎(ぬのきそ)とは、建物の周囲や柱の下にだけ基礎を作る方式です。そのため、建物の重量が伝わる部分が限られ、地盤への負担が集中することが一般的です。ここでは、布基礎のメリットとデメリットを紹介します。

    布基礎のメリット

    1. コストの削減: 布基礎はベタ基礎と比較して、必要な材料が少なく済むため、初期費用を抑えられます。
    2. 部分的な強度の向上: 建物の特定の部分、特に柱や壁に集中して基礎を配置することでその部分の強度を高めることができます。

    布基礎のデメリット

    1. シロアリ被害のリスク: 土と直接接触する部分が多いため、シロアリの侵入を許してしまいやすく、その結果、シロアリ被害に遭う可能性が高まります。
    2. 地盤へ負担がかかる: 基礎が特定の箇所に集中しているため、基礎の安全性が地盤の強さに左右されやすくなります。

    布基礎は、予算が限られている場合や、部分的に強度を高めたい状況で有効です。しかし、その一方で、シロアリ被害のリスクや地盤へ負担がかかる点は考慮すべきポイントです。
    総合的に考えると、布基礎はその低コストと部分的な強度の向上が魅力ですが、長期的な安全性とメンテナンスには注意が必要です。それぞれの要件や条件に合わせて、ベタ基礎と布基礎のどちらが最適かを慎重に選びましょう。

    ベタ基礎?それとも布基礎?

    では、どちらの基礎にするべきなのでしょうか?コスト・耐久性と安全性・シロアリ対策の、3つの観点で比較してみましょう。

    コスト比較

    ベタ基礎は一般的には布基礎よりもコストがかかる場合が多いです。目安として30坪2階建て住宅の場合、ベタ基礎だと約150万円に対し、布基礎だと120万円くらいと考えられます。しかし、その差額は地盤の状態や使用する材料、工法によっても変わってきます。

    耐久性と安全性の比較

    ベタ基礎はその名の通り「べたべたと」住宅の底面全体に鉄筋コンクリートを流し込むため、地震に対する耐久性が高くなります。布基礎は特定の箇所にしか基礎がないため、地盤が弱い場合には不安定さが出る可能性があります。

    シロアリ対策

    シロアリ被害については、コンクリートの継ぎ目のないベタ基礎が有利なケースが多いです。そのため、DAITOKUではベタ基礎を採用すると共に『シロアリ返し付き断熱気密パッキン』を基礎に施工(下の写真の黒い部材)。さらに、万が一のためシロアリ被害に対しては10年1000万円を保証しています。

    まとめ・DAITOKUのベタ基礎

    DAITOKUで取り扱っているベタ基礎は、品質と耐久性を担保するために、細かな「構造計算」に基づいた鉄筋量と、地中梁の施工方法を取り入れています。

    鉄筋量と構造計算

    一般的なベタ基礎でも鉄筋は重要な要素ですが、DAITOKUではこれにさらに踏み込んでいます。具体的には、鉄筋の間隔、太さ、そして施工方法まで構造計算によって建物ごとに詳細に計算。これにより、布基礎と比較してもその強度と耐久性が格段に向上しています。

    地中梁の施工

    構造計算の結果を基に、地中梁を施工しています。地中梁は地面の中に鉄筋コンクリートの梁を入れて、基礎をさらに補強し、地震などの外力に対する耐久性を高める要素です(写真下の赤丸部分)。特に木造建築において、この地中梁による補強は高い耐久性をもたらします。

    DAITOKUのベタ基礎は、上記でお話した構造計算に基づいた鉄筋量と地中梁の施工によって、他の多くの基礎工法と比較してもその優れた耐震性と耐久性を誇ります。何かご不明点、ご質問があれば、一級建築士による無料相談会も開催していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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