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2023.10.23
家づくりコラム
構造計算の費用ってどれくらい?費用目安から他の計算方法まで解説
最終更新日:2024.10.20
地震大国日本で最も気になるのが、自分の住まいが地震に強いかどうかですよね。地震に強い家とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。この問題は、家を選ぶ上で非常に重要なポイントとなります。地震に強い家をつくるには、建物の構造から使用される材料、基礎工事に至るまで多角的に考える必要があります。さらに、最新の制震・免震テクノロジーの導入や定期的なメンテナンスも欠かせません。
この記事では、地震に強い家づくりのための主なポイントと、それらがどのように組み合わさって「強さ」を生むのかを詳しくご紹介します。家づくりやリフォームを考えている方、少しでも地震に備えて安心できる家を建てたいと考えている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
そもそも地震に強い家とは?
そもそも地震に強い家とは何でしょうか。その答えを見つける過程で、「耐震等級」という指標が重要な役割を果たします。耐震等級は、家の地震に対する強度を数値で示し、これが高い家ほど地震に強いとされています。では、この耐震等級はどのようにして決まるのでしょうか。
まず初めに「壁の強さ」です。壁の量や耐力壁の配置、床の強度などが考慮されます。次に「部材の強さ」。これは柱や梁の強度、さらにはそれらの接合部の強度までを評価します。最後に「地盤・基礎の強さ」。これは基礎の強度に関連しています。
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住宅の構造安全性を確保する3つの方法
しかし、耐震等級が同じであったとしても確認方法によって強度が異なることがあります。一般的に、以下の3つの主要な耐震確認方法があります。
1.壁量計算(仕様規定)
壁量計算とは、建築基準法施行令第46条4項に定められた内容で、各階の張り間方向とけた行方向に、地震力と風圧力それぞれに対する必要壁量が計画されているか確認するものとなります。これは多くの2階建ての住宅で採用されており、基本的な耐震性能を確認する方法ですが、他の方法に比べて簡易的な内容となります。
2.性能表示計算(品確法)
性能表示計算とは、住宅品質確保促進法の規定に沿って計算される方法で、壁量計算よりも詳細に計算する内容となります。壁量・接合部・基礎・横架材について詳細な計算を実施し、壁量計算では考慮されていない対象範囲まで検証を行います。
3.構造計算(許容応力度計算)
構造計算は、最も耐震性に優れた高度な計算方法で、性能表示計算でチェックした項目をさらに詳細に計算します。柱の1本1本、梁の1本1本、基礎に至るまでの全ての部材に対する強度を検証していきます。そうすることで、最も確実性の高い耐震性能を得ることが可能となります。
特に耐震等級2以上が必要な場合、性能表示計算や許容応力度計算が推奨されます。これらの計算方法で、自分の家がどれだけ地震に強いのかをより正確に判断しやすくなります。
同じ耐震等級でも、計算方法によって家の耐震性能は大きく変わることがあるので、家選びや建築の際は、この点をしっかりと考慮し、最も適した計算方法で耐震性能を評価することが大切です。
構造計算とは
構造計算とは、家が地震などで壊れるリスクをしっかり評価するものです。具体的には、「許容応力度計算」という方法で、家の重さや家具の重さ、さらには地震が来た場合の影響までを詳細に調べ、この計算によって大地震がきても安全であることを確認します。しかし驚くことに、日本では約9割の木造住宅で構造計算が実施されていません。その理由は、日本ではこの構造計算をしていなくても、「長期優良住宅」や「耐震等級3」の認定が取れてしまうためです。しかし地震が起きた時には、その15分以内に90%の死者が出るとも言われています。このような緊急時に備えて、耐震性能がしっかりした家を選ぶことは、命を守るためにも不可欠なのです。家を選ぶときは、どんな耐震等級が適用されているのか、そして特に「許容応力度計算」が行われているかをしっかり確認して、安心できる家選びをしましょう。
構造計算で考慮される項目
構造計算では、以下のような項目が詳細に検討されます。
1.壁バランス
まず、家全体の壁の配置が適切かどうかを考えます。壁が偏っていると、地震の際に家全体が傾く可能性が高まります。
2.壁量計算
壁の厚みや高さ、使用する材料まで詳細に計算します。これにより、壁がしっかりと家を支える役割を果たすかを評価します。
3.水平構面
地震や風の力が家全体に均等に分散するように、水平な構造面をどう配置するかを考えます。
4.柱の座屈
柱が折れたり曲がったりするリスクを計算します。材料や寸法、配置が適切かどうかを検討し、必要なら補強策を講じます。
5.接合部の検討
壁や柱がしっかりと接合されているか、接合部に負荷がかかった場合にどれだけ耐えられるかを計算します。
6.横架材の検討
横に走る梁や板が、荷重や振動にどれだけ耐えられるかを調査します。これが弱いと、地震の際に家が崩れるリスクが高くなります。
7.基礎の検討
地盤との相性や、基礎が建物の重さをしっかりと支えられるかどうかを確認します。不安定な基礎は、大地震の際に家全体が崩れる可能性があります。
このように、構造計算は家がどれだけ安全かを詳しく調べる重要なステップです。一般的な「仕様規定」や「性能表示計算」では基本的な計算しか行われないことが多いのですが、構造計算ではもっと細かく安全性を評価します。このようなきちんとした調査によって、本当に安心して暮らせる家を建てることができるのです。
構造計算の費用はどれくらい?
構造計算の費用については、一般的には20~50万円程度が目安とされています。この費用には、専門家による詳細な構造解析が含まれており、家の安全性をしっかりと評価するためのものです。
構造計算の費用に含まれるものと含まれないもの
具体的には、費用に含まれるものは、柱や壁、基礎などの主要な部分の安全性評価や計算です。一方で、この費用には部材のコストなどは基本的に含まれていません。構造計算を行うことで、柱が足りない、または短いといった不足内容が明らかになった場合、それを補うために必要な部材の費用は別途必要となる可能性があります。
特に木造の場合、その費用は材料費や工法によっても各構造材が太くなる事などで変動しますが、こちらも構造計算によって初めて明らかになることが多いです。そのため、費用はあくまで目安であり、実際のところは各建築会社によって変わることを理解しておくことが重要です。
DAITOKUでは、構造計算を標準仕様としているため、構造計算の費用が本体価格に含まれています。このようなサービスを提供している建築会社を選べば、追加で構造計算費用を考える必要がなくなる場合もあります。
以上のように、構造計算の費用は選ぶ建築会社によっても大きく変わることがあります。しかし、その費用をしっかりと投資することで、より安全で快適な住まいを手に入れることができるでしょう。
まとめ
構造計算をして安心な住まいづくりを
構造計算は、安心と快適な生活のために非常に重要な項目です。特に、熊本地震のような大きな自然災害が発生した場合、構造計算をしっかりと行っている家とそうでない家とでは、その被害内容に大きな差が出ることがあります。実際、熊本地震では耐震等級2相当でも倒壊する木造住宅が確認されました。この事例を考慮すると、一生のうちで一度も地震が発生しない保証はどこにもありません。今の土地で長い間過ごすことを考えると、構造計算の費用は確実に投資する価値があると言えるでしょう。
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DAITOKUでは、お客様が一生安心して住み続けられる家を提供するため、標準仕様として全棟で構造計算を実施しています。さらに、一級建築士による無料相談会も開催しておりますので、何か疑問や不安があれば、お気軽にご相談ください。
お家づくりは一生に一度か二度の大きなイベントです。そのため、しっかりとした構造計算を行うことで、家族みんなが安心して暮らせる住まいを作ることができます。必要以上に費用を削って後悔するよりは、初めからしっかりとした計画を立て、安心できる住まいを手に入れましょう。
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