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2021.10.23
代表ブログ
デザイン性を重視した特殊な部材で、交換・補修が大変に…!
創業してから50年以上、新築とリフォームの両方を行ってきた『大得工務店(DAITOKU)』。その中でも、リフォームをご希望のお客様から多くのお困りの声を耳にしてきました。そして、実際の現場から、さまざまな施工不良を目の当たりにしてきました。
前回のブログに引き続き、その中でも印象的だったエピソードを紹介します。家づくりを検討中の方の参考になれば幸いです。
デザイン性を重視した特殊な部材で
交換・補修が大規模に…
今回ご紹介するのは、特殊な部材が使われているために、消耗した部品の交換ができずに困られているお客様のお住まいです。こちらのお客様は24年ほど前に大手ハウスメーカーで自宅を建て、リフォームをしたいということで当社にお問い合わせを頂いた南区のF様です。
F様はリビングにある換気扇交換と雨が降り込みによって傷んでいる窓枠のリフォーム、老朽化したガスコンロの交換、剥がれてしまった外壁の補修がご希望でした。
一般的には換気扇は交換対応する機種がメーカーで用意されていることが多いのですが、メーカーの独自仕様や特殊仕様だと後継品が生産されていないことも多いです。F様はその影響をもろに受け、当社で調べたところ、換気扇は特殊形状で交換対応できる機種がない、窓枠も特殊形状で壁を大きく解体しないと交換ができない、ガスコンロについては交換に対応した規格サイズがないためキッチン本体ごと交換するしかないという状況でした。
さらに、外壁は側面に施工用材料で上部までグルっと施工していたため、耐久性能が大幅に落ちて素材がボロボロになって蓋が外れたようになっていました。
対応としては、換気扇と窓枠は壁の解体を伴うリフォームとなってしまうため中止、キッチンはキッチン本体ごと交換するリフォームを実施しました。また、外壁は部分的に新しい部材を用意して防水処置から再施工をさせていただきました。
▲リフォーム後のキッチン
こういった設備部材や建材類はどんどん新しいものが研究され、住宅の流行に合わせて日々変わっていきます。しかし、特徴を全面に押し出したオリジナル仕様などの品は売れなくなると後継品の開発がパタッと終わってしまいます。F様の場合はまさにそういった事例が重なってしまい、本来なら簡単に交換できるはずの換気扇交換を諦め、かけなくてもよかったガスコンロ以外のキッチン交換に費用がかかってしまいました。
幸い、外壁は類似の部品の応用で間に合いましたが、使用条件を無視して使った部材は耐久性能を一気に落とす危険性あることを知りました。
デザイン性と同じくらい大切なもの
現在でも様々な会社でオリジナル性や独自性をアピールする建材や設備があります。こういった部材はメリットばかりに目がいきがちで長期的なデメリットについてはほとんど訴求されません。
私はこのような現場をいくつも見てきた経験から、長期間使えるものであるか、交換が必要になったときに後継品はありそうか、交換は簡単にできるのか…こういった観点で当社の標準仕様の選定と細部の収まりを決定しています。
デザイン性はもちろん大事です。
ただ、どんなものもメンテナンスがいらないものはありません。家は30年、50年と長い間維持管理しながら住むものだからこそ、目先のことだけではなく長期的な視点が大切だと感じています。
「お客様がずっと安心して暮らせる住まいを」
『大得工務店(DAITOKU)』では、
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