換気の基礎知識、コストを抑えて快適さを高める方法 – 大得工務店(DAITOKU)|浜松市・磐田市の新築注文住宅

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2024.03.16

家づくりコラム

換気の基礎知識、コストを抑えて快適さを高める方法

目次

    はじめに

    建築基準法の改定により2003年から「24時間換気」が法定義務となりました。理由は主に「シックハウス症候群」を予防するためです。シックハウス症候群は、クロスや石膏ボードなどの建材から発生する化学物など(例:ホルムアルデヒト)による室内の空気汚染が原因で健康に影響が出ることをいいます。これは室内を換気によって予防することができるので、法的には2時間で部屋全体の空気が入れ替わるような換気システムの設置が義務付けられています。

    適切な換気で湿度を整えて結露やカビを抑えることは家を長持ちさせることにもつながります。さらに、省エネの観点から見ても、冷暖房によるエネルギー消費を効率化するためには、室内の空気を適切に循環させることが大切です。住宅の換気システムは、健康面だけでなく、快適さや家の寿命、光熱費などのコストにも大きく影響しています。

    換気の種類とそれぞれの方式のメリット・デメリット

    次に、住宅の換気システムの種類とそれぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。換気の方式には大きく分けて、第1種換気、第2種換気、第3種換気があります。

    第1種換気では、排気・給気ともに機械換気装置で行います。なかでも、室内の温度を熱交換システムによって外気を室内の温度に近づけてから内部に取り入れるので、熱を捨てずに新鮮な空気を入れられて、汚れた空気だけ排気することが可能となります

    熱交換システムを搭載した第1種交換換気は、「熱交換型換気システム」とも呼ばれ、室内の古い空気を外に排出すると同時に外から新鮮な空気を取り入れ、その過程で熱交換を行います。このシステムのメリットは、室内の温度を保ちながら換気ができるため、エネルギー効率が非常に高いことです。デメリットとしては、初期設置費用が高くなること、またモーターなど含めてメンテナンスが定期的に必要になり、そのコストも高い点が挙げられます。なお、システム本体の性能については有利な換気方式であるため、換気性能のみのスペックを追い求めるとメリットばかりに目が行きがちですが、メンテナンスについてしっかり検討していないと、後々後悔するポイントになります。ここの部分もしっかりと考慮しましょう。

    第2種換気は、給気のみを機械で行い、自然排気を促します。このシステムは、常に新鮮な空気を取り入れることができるため、空気清浄が制御できるクリーンルームなどではメリットとなります。

    しかし、一般住宅で使用した場合、排出されるべき室内の空気が壁や屋根裏などにも入り込みやすくなり、排気しきれなかった水蒸気が冷やされることで、結露のリスクが高まります。また、計画的な排気が行えず、室内の暖かい空気も排気されてしまうため、住宅では通常採用されていません。

    第3種換気は、吸気は給気口による自然吸気で排気のみを機械で行う方式です。家の特定の場所から汚れた空気を効率的に排出することができ、室内に空気の流れができることで自然給気されます。このシステムのメリットは、設置コストが比較的低く、メンテナンスも容易であることです。しかし、気密性能があまり良くない住宅の場合、さまざまな隙間から空気が室内に流入し、換気不良の箇所が生まれる可能性があります。そのため家の性能を高めておくとより効果的に換気することができます。家の基本性能を高めたうえで採用する場合は非常にバランスの優れた換気方式とも言えます。

    これらの換気システムを選ぶ際には、それぞれのメリット・デメリットを理解して最適なシステムを選択することが重要です。

    換気システムのコスト、注意ポイントについて

    換気システムの導入にあたっては、イニシャルコスト及びランニングコスト、更に機能面からの光熱費の削減効果が重要な検討事項となります。各換気方式の設置費用は、方式によって大きく異なります。住宅では主に第1種換気、もしくは第3種換気が採用されるため、この2つについてのコストや注意ポイントをご紹介します。

    コストについてですが、上記の表のように第1種換気では初期コストが約10万円、第3種換気では初期コストが約10万円と初期費用で5倍程度の差があります。また30年間のメンテナンスコストは1種換気では約35万円、3種換気では約138万円と約100万円の差があります。

    出展:Panasonic/住まいの設備と建材

    光熱費の観点では、第1種換気(全熱交換型換気システムの場合)と第3種換気を比較すると、1種換気の方が年間約1.6万円安くなるといったデータが出ています。30年間にすると496,530円の光熱費節約効果がありますが、換気部材の交換や換気システム本体の電気代などを考慮すると533,470円第1種換気のほうがコスト高となります。

    このように、初期コストやメンテナンスコストでは第3種換気が安くなり、光熱費では第1種換気の方が安くなることが試算されます。一見、光熱費だけに目が行きがちですが、何十年と住んでいく住まいでのメンテンナンスコストは大きなものになるので、この点にも考慮した上で、選択をすることが重要です。

    結論:最もコスパの良い換気システムの決め方

    また、上記の光熱費に関連した観点として、住宅そのものの性能面を考慮する必要があります。光熱費を抑えるには、家の断熱性能を高めること、換気・空調精度を高めていくことが必要です。予算が十分にあれば、断熱、換気双方フルスペックなものにできますが、現実的にはコスパが非常に悪いのでいずれかに予算を活用していくこととなります。そうなった場合、いくら換気精度が高い家でもそもそもの断熱性能が低ければ、光熱費は高くなってしまうので、まずは断熱性能を高め、そのあとに換気性能を高めていくことをおすすめします。

    なお、家の断熱性能が高くなるほど高機能な換気システムが有効となります。静岡県という比較的温暖な地域では、UA値で0.4を下回るような性能の場合は第1種換気の全熱交換型換気システムがより効果的になり、逆に0.4を超えるような性能値の場合は第3種換気システムのほうが長期的な視点で費用対効果が良くなるという実験データがあります。どれくらいの性能値の家を建てたいのかによって換気方式を決めるという考えを持つ方が、長期的に見て最もコスパの良い換気システムの採用につながります。

    繰り返しになりますが、どちらの換気システムを選択するにせよ、導入後のランニングコストやメンテナンス費用も含め、長期的な視点でのコストパフォーマンスを考慮することが肝心です。また、メンテナンスのしやすさや、フィルター交換の頻度など、日常的な管理の手間も選択の重要なポイントとなります。自分たちの生活スタイルや予算に合った換気システムを選ぶことで、快適で健康的な住環境を実現しましょう。

    まとめ

    浜松市・磐田市で快適な家を建てるなら

    各家庭のニーズに合わせた換気システムは、快適な住まいづくり、そして将来のコストを考える上で重要な選択です。私たちDAITOKUでは、長期的に安心して暮らせる家づくりを目指し、ランニングコストの低減はもちろん、断熱性能に併せてメンテナンスの容易性や耐久性に配慮した換気システムの提案を行っています。個々のライフスタイルや予算に応じた最適なご提案をし、末永く安心して暮らせる家づくりをサポートします。詳細は、個別相談会でのご相談をお待ちしております。快適な家づくりのための第一歩として、お気軽にご相談ください。

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